レシピリファレンス
レシピは、取得するデータ、学習方法、アーティファクトの書き出し先を定義する YAML ファイルです。1 つのレシピが 1 つのモデルと /v1/recipes/{name}:recommend (および関連) エンドポイント群を生成します。
トップレベルフィールド
| フィールド | 型 | 必須 | 説明 |
|---|---|---|---|
name | string | yes | エンドポイント名。パターン: ^[A-Za-z0-9_-]{1,64}$。/v1/recipes/{name}:recommend などのエンドポイントパスで使用されます。 |
source | object | yes | データソース設定。type フィールドが識別子 (csv、parquet、bigquery、sql、またはプラグイン)。バリデーションは 2 段階: まずレシピの残りの部分がパースされ、次にソースの dict がプラグインの Config クラスに振り分けられます。そのため source.* のエラーは他のフィールドのエラーの後に表示されます。不明な source.type は登録済みの全型名を列挙した DataSourceError を発生させます。 |
schema | object | yes | カラムマッピング。 |
cleansing | object | no | データ品質ゲート。 |
item_metadata | object | no | 推薦レスポンスに結合するメタデータ。 |
training | object | yes | アルゴリズムとチューニングの設定。 |
output | object | yes | アーティファクトのパスとバージョニング。 |
name は YAML ロード時に ^[A-Za-z0-9_-]{1,64}$ 正規表現で検証されます。Recipe pydantic モデルは validate_assignment=True を使用しているため、name のコンストラクション後の変更は再びバリデーターを実行し、不正な値に対して ValidationError を発生させます。ヘルパー recotem.recipe.models.validate_for_filesystem(name) は、pydantic を使わずにプログラム的に名前を構築する呼び出し元向けにエクスポートされています。
source
source.type: csv (parquet も同様)
source:
type: csv
path: gs://bucket/interactions.csv.gz
delimiter: "," # default ","
encoding: utf-8 # default utf-8
header: 0 # row index of the header row, default 0
dtype: # optional explicit column dtypes
user_id: str
item_id: str| フィールド | 型 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|
path | string | required | ローカルパス、file://、s3://、gs://、az://、abfs(s)://、http://、または https:// URI。HTTP/HTTPS には sha256 整合性ピンが必要です。パスルール および data-sources/csv を参照してください。 |
delimiter | string | "," | pandas の sep= にそのまま渡されます。複数文字の区切り文字は pandas の Python パーサー (低速) を使用します。単一文字は C パーサーを使用します。CSV のみ。 |
encoding | string | "utf-8" | pandas が受け付けるエンコーディング。 |
header | int | 0 | ヘッダーの行番号。 |
dtype | map | null | キー = カラム名、値 = pandas dtype 文字列。 |
sha256 | string | 任意 (path が http:// または https:// の場合は必須) | 64 文字の小文字 hex。取得したバイト列に対して検証され、不一致は DataSourceError を発生させます。このピンは取得時に照合されるため、recotem train では検証されますが recotem validate では検証されません。各 sha256 ピンがどこで検証されるかを参照してください。 |
Parquet ファイルには type: parquet を使用します。path と (任意の) sha256 のみ受け付けます。delimiter、encoding、header、dtype は Parquet ソースの有効なキーではなく、レシピのロードが失敗します。
source.type: bigquery
source:
type: bigquery
query: |
SELECT user_pseudo_id AS user_id, item_id, TIMESTAMP_MICROS(event_timestamp) AS ts
FROM `proj.analytics_123.events_*`
WHERE _TABLE_SUFFIX BETWEEN @start_date AND @end_date
query_parameters:
start_date: "20260401"
end_date: "20260507"
project: my-gcp-project # optional; falls back to ADC project| フィールド | 型 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|
query | string | required | SQL。信頼されたコード — 環境変数展開されません。動的な値には @param を使用してください。 |
query_parameters | map | {} | @name プレースホルダーにバインドされる BigQuery 名前付きパラメータ。 |
project | string | null | GCP プロジェクト ID。ADC のアンビエントプロジェクトにフォールバックします。 |
エクストラのインストール: pip install "recotem[bigquery]"。
query や query_parameters の内部では環境変数展開は決して行われません。SQL インジェクションを防ぐために @param プレースホルダーを使用してください。
source.type: sql
source:
type: sql
dsn_env: RECOTEM_RECIPE_DB_DSN
query: |
SELECT user_id, item_id, ts
FROM events
WHERE ts >= :since
query_parameters:
since: "2026-04-01"
connect_timeout_seconds: 10
statement_timeout_seconds: 300| フィールド | 型 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|
dsn_env | string | required | DSN を保持する環境変数の名前。^RECOTEM_RECIPE_[A-Z0-9_]+$ に一致する必要があります。DSN 自体はレシピに書き込まれません。環境変数展開の対象外 — このフィールドは変数の名前を保持するものであり、値ではありません。 |
query | string | required | 生の SQL。信頼されたコード — 環境変数展開されません。動的な値には :name を使用してください。 |
query_parameters | map | {} | SQLAlchemy の text().bindparams(...) 経由でバインドされる名前付きパラメータ。値は書いたとおりに使われます — 環境変数展開されません。型は str、int、float、bool。 |
connect_timeout_seconds | int | 10 | 有効範囲 [1, 60]。 |
statement_timeout_seconds | int | 300 | 有効範囲 [1, 1800]。ダイアレクトごとの実装は SQL ソース を参照してください。 |
エクストラを 1 つインストール: pip install "recotem[postgres]"、recotem[mysql]、または recotem[sqlite]。詳細リファレンス: SQL ソース。
schema
schema:
user_column: user_id # required
item_column: item_id # required
time_column: ts # required when split.scheme is time_user or time_global| フィールド | 型 | 必須 | 備考 |
|---|---|---|---|
user_column | string | yes | 取得した DataFrame のカラム名。 |
item_column | string | yes | 取得した DataFrame のカラム名。 |
time_column | string | 条件付き | time_user および time_global 分割スキームで必須。 |
time_unit | string | 条件付き | time_column が整数 (数値) 値を含む場合に必須。s、ms、us、ns のいずれか。数値時刻カラムでこのフィールドを省略すると TrainingError (code: time_unit_required) が発生し、Unix タイムスタンプのナノ秒解釈を防ぎます。文字列およびdatetimeカラムはこのフィールドの影響を受けません。 |
cleansing
cleansing:
drop_null_ids: true # default true
dedup: keep_last # keep_first | keep_last | none
min_rows: 1000 # exit 4 with min_data_violation if below
min_users: 10
min_items: 10| フィールド | 型 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|
drop_null_ids | bool | true | user_id または item_id が null の行を除去します。 |
dedup | string | keep_last | (user, item) ペアの重複をどう処理するか。 |
min_rows | int | null (チェックなし) | クレンジング後の最低行数。 |
min_users | int | null (チェックなし) | 最低ユニークユーザー数。 |
min_items | int | null (チェックなし) | 最低ユニークアイテム数。 |
いずれかの min_* 閾値に違反した場合、終了コード 4 と JSON エラー行の "code": "min_data_violation" で終了します。
完全に空のフェッチはより手前で別扱いされます。0 行を返したソースは、min_rows が設定されているかどうかにかかわらず終了コード 3 (DataSourceError) になります。min_* のチェックは「うまく学習するにはデータが足りない」ためのものであり、0 行という結果は閾値違反ではなくデータソース側の結果だからです。メッセージはどの層が気づいたかで変わります。csv は自前でチェックして CSV file '<path>' is empty (no data rows after header). を報告し、parquet / bigquery / sql / プラグインはパイプライン共通のガードで捕捉されて source '<type>' returned no rows for recipe '<name>' を報告します。したがってメッセージの文言ではなく終了コードで分岐してください。
dedup の値:
| 値 | 動作 |
|---|---|
keep_first | (user, item) ペアの最初の出現を残します。 |
keep_last | ソース DataFrame の行順で (user, item) ペアの最後の出現を残します。 |
none | 重複除去なし — すべての行が残ります。ただしどちらにせよインタラクション行列はバイナリのままです。重複する (user, item) ペアはモデル構築時に 1 つの 1 にまとめられ、これは探索でも最終リフィットでも同じです。したがって none が変えるのはスキャンされる行数と data_stats.n_rows の値であって、モデルが何で学習されるかではありません。繰り返しのインタラクションに重みを持たせたい場合は、ソースクエリ側で集計し、user_column / item_column として使わない列に入れてください。recotem には信頼度重み付けの設定はありません。 |
keep_first / keep_last はデータソースが返した行順を使用します。time_column でソートはしません。時刻順での重複除去が必要な場合は、ソースクエリでソートするか (BigQuery ORDER BY ts)、学習前に CSV を事前ソートしてください。
item_metadata
item_metadata:
type: parquet # csv | parquet
path: gs://bucket/items.parquet
fields: [title, category, image_url] # non-empty allow-list
on_field_missing: error # error | null (default error)| フィールド | 型 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|
type | string | required | csv または parquet。 |
path | string | required | パスルール を参照してください。 |
fields | list[string] | required | 空不可。列挙されたフィールドのみ推薦レスポンスで返されます。 |
on_field_missing | string | error | fields に指定したエントリがファイルに存在しない場合の動作。error はモデルのロードを失敗させます (起動時はレシピが loaded=false と last_load_error 付きで登録され、ホットスワップ時は旧モデルが引き続き配信され、障害は /v1/health および recotem_artifact_load_failures_total メトリクスで公開されます)。null はカラムを null で埋めます。 |
sha256 | string | 任意 (path が http:// または https:// の場合は必須) | 64 文字の小文字 hex。取得したバイト列に対して検証され、不一致は DataSourceError を発生させます。recotem validate とモデルロード時に検証されますが、recotem train では検証されません。各 sha256 ピンがどこで検証されるかを参照してください。 |
item_id_column | string | "item_id" | メタデータファイルでアイテム識別子を保持するカラム名。メタデータファイルが異なるカラム名 (例: product_id) を使用している場合に上書きします。空でない、空白でない文字列である必要があります。 |
サーバーサイドのフィールド抑制は RECOTEM_METADATA_FIELD_DENY (カンマ区切りのカラム名) でも可能です。指定されたカラムはメタデータインデックスのロード時に除外されるため、どの推薦エンドポイントのレスポンスにも含まれません。
ヒント — recotem validate が全体を読み込む唯一のブロックです
source と features.*.source は到達性と宣言されたカラムだけがプローブされます。BigQuery のスキャンは課金され、大きな CSV は時間がかかるからです。item_metadata: だけは全体が読み込まれます。これは train が一切触れないサービング時の結合だからです。この読み込みがなければ、壊れたメタデータブロックは validate も train も通過してしまい (どちらも終了コード 0、アーティファクトは署名済み)、serve の起動時にレシピが loaded: false で登録されて初めて表面化します。メタデータファイルはカタログサイズであり、読み込みは RECOTEM_MAX_DOWNLOAD_BYTES で上限が設けられています。
csv は全フィールドを文字列で返し、parquet は型を保持します
type: はファイルの置き場所だけの問題ではありません。CSV のメタデータローダーは dtype=str と keep_default_na=False で読み込むため、すべてのメタデータ値が JSON の文字列として API に届き、空セルは null ではなく "" として届きます。Parquet はスキーマを持つため、同じデータが型付きで返ります。
| カラム (同じソースデータ) | type: csv | type: parquet |
|---|---|---|
price | "11.49" | 11.49 |
stock | "1" | 1 |
in_stock | "True" / "False" | true / false |
rating が欠損 | "" | null |
危険 — boolean のケースは静かに事故ります
"False" は空でない文字列であり、JavaScript でも Python でも truthy です。したがって、ごく普通のクライアント側フィルタ
if (item.in_stock) show(item) // CSV メタデータでは全アイテムが表示されるが在庫切れアイテムを通してしまいます。しかもレスポンスにもログにもモデルにも異常は現れません。数値比較も同様に壊れ、"9" が "10" より後ろに並びます。
同じデータで type: csv を type: parquet に切り替えると、他は何も変わらないままレスポンスの契約だけが変わります。レシピの残りも、model_version も、GET /v1/recipes/{name} から見える情報も変化しません。
CSV のこの挙動は意図的なものです (dtype を推論すると "0042" のような ID 的なカラムが 42 になってしまいます)。とはいえ、上のフィールド表を読んだ人が想定する挙動ではありません。利用側が数値や真偽値を必要とするなら parquet を使うか、クライアント側で型変換してください。
features
features:
item:
source: # datasource discriminated union — same registry as `source`
type: bigquery
query: SELECT item_id, genres, release_year, country FROM items
id_column: item_id
columns:
- {name: genres, encoding: multi_label, delimiter: "|"}
- {name: release_year, encoding: numerical}
- {name: country, encoding: categorical, min_frequency: 5}
user:
source: {type: csv, path: ./users.csv}
id_column: user_id
columns:
- {name: age_band, encoding: categorical}このブロックが存在するだけでフィーチャーアウェア iALS の学習が有効になります。別途フラグを立てる必要はありません。アイテム側とユーザー側のフィーチャーが宣言され、エンコードされ、Optuna 探索と最終リフィットの両方で IALSRecommender に渡され、さらに永続化されます。これにより :recommend / :recommend-related は未知のユーザーや未知のシードアイテムを属性だけからスコアリングできます。サービング側の契約については サービング API — フィーチャーアウェアなコールドスタート を参照してください。
| フィールド | 型 | 必須 | 備考 |
|---|---|---|---|
features.item | object | 条件付き | アイテム側のフィーチャーテーブル。features.item / features.user の少なくとも一方が必要です。 |
features.user | object | 条件付き | ユーザー側のフィーチャーテーブル。 |
各サイド (FeatureSideConfig) のフィールド:
| フィールド | 型 | 必須 | 備考 |
|---|---|---|---|
source | object | yes | トップレベルの source と同じデータソースの判別可能ユニオン (csv、parquet、bigquery、sql、または任意のプラグイン)。データソースレジストリをそのまま再利用します。FetchContext はインタラクション固有のフィールドを持たないため、登録済みのどのソースでもフィーチャーテーブルとして利用できます。 |
id_column | string | yes | 取得したテーブルでエンティティ ID を保持するカラム (features.item ならアイテム ID、features.user ならユーザー ID)。空でない、空白でない文字列である必要があります。同じサイドの columns に含めてはいけません — ID カラムはインデックスとして消費されるため、フィーチャーを兼ねることはできません。 |
columns | list | yes、空不可 | エンコードするソースカラムごとに 1 エントリ。カラム名はサイド内で一意である必要があります。 |
ボキャブラリを構築する前に、NULL および重複した ID の行は除外されます。id_column が NULL または空の行は除外され、feature_table_null_ids_dropped (side、drop_count) としてログに記録されます。id_column が既出の ID と重複する行も除外され (最初の出現が残ります。keep="first")、feature_table_duplicate_ids_dropped (side、drop_count) としてログに記録されます。どちらのログ行も件数のみを持ち、該当する ID やカラム値は決して出力しません。これらはユーザーの PII として扱われます。
columns の各エントリ (FeatureColumn):
| フィールド | 型 | 必須 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|---|
name | string | yes | — | 取得したフィーチャーテーブルのカラム名。 |
encoding | string | yes | — | categorical、numerical、multi_label のいずれか。 |
delimiter | string | 条件付き | "|" | encoding: multi_label の場合のみ有効。それ以外のエンコーディングでは拒否されます。空文字列は不可。 |
min_frequency | int | no | 1 | >= 1 である必要があります — min_frequency: 0 はスキーマ検証時に拒否されます。上限はありません。categorical / multi_label (ボキャブラリベースのエンコーディング) でのみ有効で、numerical では拒否されます。取得したフィーチャーテーブル内での出現回数が N 未満の値はボキャブラリから除外されます。categorical では行数のカウント (1 行につき 1 値)、multi_label ではトークンの出現回数のカウントです — a|a を持つ 1 行はしきい値に対して 2 を寄与します。 |
ID は文字列で照合され、一致ゼロは致命的
id_column の値はインタラクションデータの schema.item_column / schema.user_column と文字列として照合されます。両側とも比較前に str() で正規化されます。したがって 1 は "1" に一致しますが、1.0 は "1" に一致しません。
フィーチャーテーブルに存在しないインタラクション ID はエラーではありません。そのエンティティは暗黙のバイアスカラムのみにエンコードされ、そのエンティティに限り通常の iALS に劣化します。部分的なカバレッジは想定内で正当です — ボキャブラリが取得したテーブル全体から構築されるのは、まさにインタラクションデータに存在しないエンティティをコールドスタートスコアリングで表現可能に保つためです。
一致ゼロは学習を中断します
一致がゼロの場合は話が別で、TrainingError (feature_axis_error、終了コード 4) で学習を中断します。1 件の ID も一致しなければ、すべてのエンティティがバイアスのみにエンコードされます。それでも実行は成功してしまい、実体は通常の iALS でありながらヘッダーが features を宣言するアーティファクトに署名することになります — サイレントな劣化です。エラーメッセージは両側から ID をサンプリングするため、不一致が目で見て分かります。
原因はほぼ次の 2 つに集約されます。
- ID の dtype 不一致: 整数の ID カラムに 1 つでも空セルがあると pandas は
float64と推論するため、1が1.0として読み込まれます。データを整形するのではなくソース側で型を固定してください —csvソースならdtype: {item_id: str}(dtypeは csv 専用です。bigquery/sqlではクエリ側でキャストしてください)。Recotem は型を自動的に強制変換しません。1.0と読めるカラムは、ID が文字どおり"1.0"であるカラムと区別できないため、変換すれば正当な ID を黙って書き換えてしまう危険があります。 - 存在はするが誤ったカラムを指す
id_column: フェッチ時の存在チェックは通過し、エンコード時に初めて失敗します。
カバレッジはサイドごと・フェーズごとに feature_axis_coverage (side、matched、total) としてログに記録されます。オペレーション — recotem train が feature_axis_error で終了コード 4 で終了する を参照してください。
エンコーディングと欠損・未知値の挙動
| エンコーディング | 挙動 | 行そのものが欠損 | 値が欠損・未知 |
|---|---|---|---|
categorical | 学習時ボキャブラリに対する one-hot。 | 全ゼロのセグメント。 | 全ゼロのセグメント。 |
numerical | 学習時の平均/標準偏差で標準化。 | 0 (すなわち平均)。 | 0 (すなわち平均)。 |
multi_label | delimiter で分割し multi-hot。 | 全ゼロのセグメント。 | 既知のトークンは保持され、未知のトークンは破棄されます。 |
multi_label の違いは重要です。Action が既知のとき genres: "Action|Zzz" は Action=1 となり Zzz は破棄されます — 全ゼロのセグメントにはなりません。「行が欠損」と「値が未知」が一致するのは categorical の場合だけです。
数値に見える属性カラムはソース側で文字列として宣言してください
上記の id_column に当てはまる str() 照合の注意点は、categorical / multi_label の値カラムにもそのまま当てはまります。ボキャブラリは各値の文字列表現から学習され、サービング時のリクエスト値も同じ方法で照合されます。空セルによって整数カラムが float64 と推論されると、そのボキャブラリは "1990.0" から学習され (multi_label カラムのトークンも同様)、JSON の整数 1990 ("1990" として照合) を送るサービング時のリクエストはどのキーにも一致しません。カラム全体が float64 推論に転ぶには空セル 1 つで十分です。
ID 軸とは異なり、これは学習時には拒否されません — カラムの値は行ごとに異なるため学習は自己完結的に整合するからです。したがって ID カラムと同様にソース側で型を固定してください (csv なら dtype: {year: str}、bigquery / sql なら CAST(... AS STRING)、parquet ならファイルのスキーマを修正)。ただしこの不一致はサイレントではありません。サービング時にはミスするたびに recotem_v1_feature_unknown_value_total (recipe / side / column でラベル付け。オペレーション — フィーチャーアウェア iALS のサイジング を参照) が増加するため、一致するはずのカラムでこの値が急増したらソースの dtype を確認する合図です。ID 軸はより厳格な学習時の対応物です。そちらでは同じ "1.0" と "1" の不一致がカバレッジを 0% にし、サービング時にサイレントに劣化するのではなく 一致ゼロの拒否 (feature_axis_error、終了コード 4) で学習を中断します。
サービング時、:recommend / :recommend-related に渡されるコールドスタートのフィーチャー値 (user_features、および item_features の各シードマッピング) には長さ上限があります。8192 文字を超える文字列値は 422 で拒否されます (エラーは該当カラム名を示し、値そのものは決して出力しません)。これはリクエストあたりの multi_label トークナイズ処理を制限するためです — 8192 文字は実際のトークンリストには十分寛容でありながら、メガバイト規模の増幅を阻止します。同じ上限はバッチ動詞にも適用されますが、そちらでの違反は 422 でバッチ全体を失敗させるのではなく、200 のバッチレスポンス内の要素ごとの VALIDATION_ERROR として現れます。文字列以外のスカラー値は影響を受けません。
numerical カラムが学習データ内で定数、あるいは単にほぼ定数である場合、そのセグメントはゼロとして出力され、警告 (feature_zero_variance_column) がログに記録されます。トリガーは厳密な std == 0.0 チェックではなく、カラム自身のスケールに対する相対的な下限 std <= 1e-8 × max(abs(mean), 1.0) です。値が浮動小数点の丸め誤差程度しか違わないカラム (std ~1e-15) は厳密チェックなら通過してしまい、その後サービング時の標準化でゼロに近い分母による除算が発生し、通常のリクエスト値を天文学的に大きな標準化値に変えてしまいます — その結果、クライアントには見えず制御もできない理由でコールドスタートソルバーの数値ガードに引っかかります。そうしたカラムは代わりに欠損値とまったく同じように劣化します。サービング API — フィーチャーアウェアなコールドスタート を参照してください。
すべて 1 の暗黙的なバイアスカラムがサイドごとに追加されます (irspack 自身は切片を追加しません)。これはすべての categorical カラムの one-hot ブロックと意図的に共線です — drop-first エンコーディングも検討されましたが、未知・欠損の値 (全ゼロのセグメント) と、除外された参照レベルとを区別できなくなるため採用しませんでした。結果として生じるランク落ちは、チューニングされる範囲でリッジ (下記の lambda_*_feature) が吸収します。ひとつの帰結として、学習が Feature ridge Cholesky decomposition failed で失敗したとき、メッセージが意図的にカラムの削除を提案しないのは、Recotem 自身のバイアスカラムのほうが構造的な原因として可能性が高く、かつそれはレシピから取り除けないからです。対処法 (min_frequency) については オペレーション — フィーチャーアウェア iALS のサイジング を参照してください。
min_frequency が次元上限に対する唯一のレバー
エンコーダのボキャブラリは取得したフィーチャーテーブル全体から構築され、インタラクションデータに存在するアイテム/ユーザーには限定されません — これによりコールドスタートのカバレッジを最大化します。その結果、エンコード後の次元はインタラクション件数ではなくカタログサイズに比例します。インタラクションが 1k アイテムしかカバーしていない 100 万アイテムのカタログでも、残り 99 万 9 千アイテム分のエンコード次元 (と学習コスト) をそのまま支払います。高カーディナリティのカラムで min_frequency を上げることが RECOTEM_MAX_FEATURE_DIM (デフォルト 5000。オペレーション — フィーチャーアウェア iALS のサイジング を参照) に対する唯一のレバーです。ボキャブラリをインタラクションでカバーされた行に限定する方法はレシピレベルには存在しません。
min_frequency を上げすぎると、致命的ではないものの目立つ形で失敗します
min_frequency に上限はなく、カタログとの整合性を検査する仕組みもないため、3 行のフィーチャーテーブルに対する min_frequency: 50 も問題なく検証を通り、すべてのトークンを刈り取ります。そのカラムは width=0 にエンコードされて何も寄与せず (すべての行が暗黙のバイアスカラムにフォールバックします)、それでいて feature_encoder_state_built の INFO イベントはそのカラムを有効であるかのように列挙し続けます。学習は feature_empty_vocabulary_column 警告 (カラム名、その encoding と min_frequency、distinct/出現回数を含みます。トークンの値は決して含みません) をログに記録して続行します。全 NULL のカラムも別経路で同じ「何も寄与しない」状態に到達し、同様に警告します。min_frequency を大きく引き上げたあとは学習ログを確認してください。
lambda_item_feature / lambda_user_feature — 「ユーザーがチューニングできない」の唯一の例外
training.algorithms のハイパーパラメータ範囲は通常 irspack の各レコメンダーの default_suggest_parameter に由来し、レシピからユーザーがチューニングすることはできません。フィーチャーリッジの係数はその最初の例外です。lambda_item_feature と lambda_user_feature は Recotem 独自の探索範囲 suggest_float(..., 1.0, 1e6, log=True) であり、features.item / features.user ブロックを持つサイドに対してのみ、かつトライアルのクラスが IALSRecommender の場合にのみ適用されます。これらはレシピのフィールドとしては存在せず、明示的に設定することはできず、チューニングされるだけです。
この範囲が irspack のものではなく Recotem 独自である理由は 2 つあります。irspack はこれらのパラメータのデフォルト範囲を提供しておらず (default_suggest_parameter は決してこれらを提案しません)、コンストラクタのデフォルト値 0.0 は対応するフィーチャー行列が空でない限りハードエラーになります (ValueError: Feature weight regularization must be positive.)。したがって features ブロックが存在する時点で、チューニングしないという選択肢はありません。
範囲の出典: irspack v0.5.2 の唯一のフィーチャーアウェアな例 (examples/mind/mind_small_feature_aware_ials.py) と一致しており、そこでは lambda_item_feature が 1.0–1e6 でチューニングされています。
下限 1.0 は上流への追従ではなく条件数のための下限です。irspack はリッジを gram = Fᵀ F; gram.diagonal() += lambda_feature として構成し、float32 で Cholesky 分解します。Recotem のエンコーダは常にすべての categorical one-hot ブロックと意図的に共線であるすべて 1 のバイアスカラムを追加するため (上記参照)、Fᵀ F は構造上厳密に特異であり、そのヌル方向における唯一の固有値が lambda_feature です。したがって Gram 行列の条件数はおよそ (最大固有値) / lambda であり、float32 の Cholesky はこれが 1/eps (約 8×10⁶) に近づくと信頼できなくなります。1.0 より 1 桁下げるごとにその予算を 1 桁消費するため、下限はこれ以上下がりません。
それでもリッジが解けない場合、irspack は Feature ridge Cholesky decomposition failed または Feature ridge solve failed を送出します。探索中はこれは学習の失敗ではありません — Recotem はそのトライアルを打ち切って続行します。致命的になるのは最終リフィットでこれに遭遇した場合のみで、サブコード feature_cholesky_error で終了コード 4 となり、完了済みの探索は破棄されアーティファクトは書き込まれません。min_frequency による対処法は オペレーション — フィーチャーアウェア iALS のサイジング を参照してください。
バリデーション
レシピのロードは次を RecipeError (終了コード 2) で拒否します。
categorical/numerical/multi_label以外のencoding。encodingがmulti_labelでないカラムに設定されたdelimiter。numericalカラムに設定された (デフォルト以外の)min_frequency。- 同一サイドの
columnsリスト内での重複したカラム名。 - 同一サイドの
columns[].nameにも現れるid_column— ID カラムはインデックスとして消費されるため、同名のフィーチャーカラムはエンコード時に欠損します。学習時ではなくロード時に検出されます。 features:が存在するのにtraining.algorithmsにフィーチャー対応アルゴリズム (現時点ではIALS) が含まれていない場合。algorithmsにIALSを追加するか、featuresブロックを削除してください。features.item.source/features.user.sourceがトップレベルのsourceと同じ パススキーム許可リストとネットワークパスに対する sha256 必須のルール に違反する場合。
recotem validate は source と同じ方法で features.item.source / features.user.source の接続性をプローブします。報告される各行には [features.item.source] / [features.user.source] のラベルが付くため、どのソースが失敗したかが分かります。
アーティファクトヘッダーが記録する内容
features: を持つレシピは、アーティファクトヘッダーに features オブジェクトを追加します。ペイロードをデシリアライズせずに recotem inspect で読み取れます。
"features": {
"version": 1,
"active": true,
"item": {"n_features": 38, "columns": ["genres", "release_year", "country"]},
"user": {"n_features": 4, "columns": ["age_band"]}
}| フィールド | 意味 |
|---|---|
version | エンコーダ状態のフォーマットバージョン。サービングは実装していないバージョンのアーティファクトを拒否します — セキュリティ — フィーチャーアウェア iALS を参照してください。 |
active | 探索の勝者が実際にエンコーダ状態を利用できるかどうか。 |
item / user | サイドごとのエンコード次元とカラム名。レシピが宣言したサイドについてのみ存在します。 |
ヒント — active: false はエラーではありません
features: が要求するのは列挙されたアルゴリズムのいずれか 1 つがフィーチャー対応であることだけなので、algorithms: [IALS, TopPop] が正当に TopPop に勝たれることがあります — これは有効な通常のアーティファクトで、単にフィーチャーベースのコールドスタートを提供できないだけです (そうしたリクエストは 400 FEATURES_NOT_SUPPORTED を受け取ります)。このフラグは、recotem inspect、ダッシュボード、アラートがペイロードをデシリアライズせずにこのケースをフィーチャーアウェアなモデルと区別できるように存在します。エンコーダ状態はペイロードに永続化されたままで、ディスクリプタもそれを記述し続けるため、ロード時に両者を突き合わせられます。
決定的に active: true を得るには、training.algorithms をフィーチャー対応アルゴリズム (現時点では IALS) に限定してください。
サービングは、features ヘッダーとペイロード内のエンコーダ状態が食い違うアーティファクトを拒否します — 宣言されていない状態、欠けているサイド、n_features / columns の不一致、認識できないディスクリプタキー、勝者と矛盾する active フラグのいずれかです。これは不正に構築された、あるいは部分的に改竄されたアーティファクトに対する多層防御のチェックであり、失敗は feature_state の reason ラベルでカウントされます (オペレーション を参照)。
training
training:
algorithms: [IALS, CosineKNN, TopPop] # at least one required
metric: ndcg # ndcg | map | recall | hit
cutoff: 20
n_trials: 40
per_algorithm_trials: # optional per-algorithm budget
IALS: 24
CosineKNN: 12
TopPop: 4
per_trial_timeout_seconds: 600
timeout_seconds: 1800
parallelism: 1
storage_path: "" # "" = in-memory Optuna; path = SQLite resume
split:
scheme: time_user # random | time_global | time_user
heldout_ratio: 0.1
test_user_ratio: 1.0
seed: 42| フィールド | 型 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|
algorithms | list[string] | required | IALS、CosineKNN (エイリアス CosinekNN)、TopPop、RP3beta、DenseSLIM、TruncatedSVD、および BPRFM (bprfm エクストラが必要 — これがないと validate も train もデータ取得前に終了コード 4 と irspack does not know recommender class 'BPRFMRecommender' で失敗します。インストール を参照)。BPRFM のレシピは :recommend-related と :batch-recommend-related に応答できません — サポート対象で唯一 get_score_cold_user を持たないため、この 2 つの動詞は 501 RELATED_NOT_SUPPORTED を返します (サービング API を参照)。irspack のフルクラス名 (例: IALSRecommender) も受け付けます。また名前は大文字小文字を区別せずに照合されるため、[IALS, ials] は同じアルゴリズムを 2 回指定したことになります。重複は最初の 1 つに集約され、duplicate_algorithms_collapsed 警告がログに出力されて、n_trials の予算は重複を除いたアルゴリズムに配分されます。ハイパーパラメータの範囲は irspack の各レコメンダーの default_suggest_parameter から取得され、レシピからは変更できません。 |
metric | string | ndcg | ndcg、map、recall、hit のいずれか。 |
cutoff | int | 20 | 評価時の推薦リスト長 (1 以上)。 |
n_trials | int | 40 | Optuna の総トライアルバジェット (1 以上)。 |
per_algorithm_trials | map | null | アルゴリズムごとのトライアル数の上書き。明示的な 0 はそのアルゴリズムを無効化します (探索から完全に除外されます)。このマップで指定されていない algorithms 内のアルゴリズムは、明示的な値を優先した後の残りバジェットを分割します。明示的な値の合計が n_trials を超える場合、正の値は比例してスケールダウンされます (各値は n_trials スロットが存在する限り ≥ 1 を維持します。そうでなければ最初の n_trials 個の非ゼロクラスが各 1 トライアルを受け取り、残りはスキップされます — 総バジェットが n_trials を超えることはありません)。不明なアルゴリズムキーはレシピロード時に ValidationError で拒否されます — 各キーは algorithms に存在する有効なエイリアスまたはクラス名である必要があります。parallelism > 1 の場合、進行中の並行トライアルにより実際のアルゴリズムごとのトライアル数が設定バジェットを最大 parallelism - 1 超える可能性があります。この条件が適用される実行ごとに警告がログ出力されます。 |
per_trial_timeout_seconds | int | null | ソフトなトライアルごとの実時間上限。ワーカースレッドでトライアルを実行することで実装されます。超過した場合、Optuna はトライアルを枝刈りしますが、基底スレッドはデーモン化されて自然に終了するまで継続する可能性があります (CPU/メモリは消費されます)。スタディ終了時にまだ実行中のスレッド数は train_done 構造化ログイベントの n_orphaned としてレポートされます。オペレーターはこのフィールドを監視して、常にタイムアウトに達するトライアルを検出し、per_trial_timeout_seconds または timeout_seconds を調整できます。 |
timeout_seconds | int | null | チューニング全体の実時間上限。 |
parallelism | int | 1 | Optuna の n_jobs (Python スレッド、プロセスではありません)。効果はアルゴリズム次第で、IALS では確実に悪化します。 irspack のネイティブ学習器は内部で既に並列化されており (IALS のトライアルは単体で約 8 コアを使います)、Optuna のスレッドがその上に積み重なってマシンをオーバーサブスクライブします。16 コアのホスト、10 万行のフィクスチャ、n_trials: 20 での実測では parallelism: 1 が平均 10.15 秒、parallelism: 4 が平均 14.99 秒 — 1.48 倍遅くなりました。他のアルゴリズムは逆で、トライアルが短く余裕があります。同じフィクスチャでの parallelism: 1 と 8 の中央値は CosineKNN 3.66 秒 → 1.99 秒 (1.84 倍)、RP3beta 4.07 秒 → 2.15 秒 (1.89 倍)、DenseSLIM 4.81 秒 → 3.38 秒 (1.42 倍)、TruncatedSVD 5.29 秒 → 4.03 秒 (1.31 倍)。TopPop はトライアルが元々自明なため変化しません。同時実行数に応じてピーク RSS も上がるため、速度はメモリと引き換えです。algorithms に IALS が含まれる場合は 1 のままにしてください (ほとんどのレシピの既定の形です)。IALS を含まない探索で実行時間が重要な場合にのみ、再現性の低下を受け入れた上で上げてください。 |
storage_path | string | "" | 空 = インメモリ (再開なし)。ベアパスは SQLite URL (sqlite:///<path>) になります。明示的な sqlite://、postgresql+psycopg://、mysql+pymysql://、mariadb+pymysql:// URL も受け付けます。ここでも +driver サフィックスは必須です — この URL は Optuna の RDBStorage にそのまま渡され、RDBStorage 自体はドライバの事前チェックを行いません。そのため裸の postgresql:// も postgres:// も動作しません。2.1.0 以降はどちらも Optuna に到達しません。recotem validate と recotem train (データ取得の前) の事前チェックが、ダイアレクト名・使うべき綴り・インストールすべきエクストラを示したうえで code: storage_path_unusable とともに終了コード 8 で終了します。ドライバのエクストラのインストールも必要です (recotem[postgres] / recotem[mysql])。sqlalchemy は Optuna 経由で推移的に入るため URL はどちらでもパースされ、エクストラ不足と綴り間違いは異なる事前チェックのメッセージになり、それぞれ固有の対処方法を示します — オペレーション を参照。スタディ名は recotem_<recipe_name>_<run_id> で load_if_exists=True のため、train 実行ごとの新しい run_id は常に新しいスタディを開始します (再開するには同じ run_id を再利用する必要があります — recotem train --run-id <stable> で渡します)。NFS 上の SQLite は破損します — SQLite データベースはローカルファイルシステム上に保持してください。URL に userinfo を埋め込んではいけません — user:pass@ だけでなく、ユーザー名のみの user@ も対象です。どちらも同じ事前チェックで拒否され、recotem validate の時点で code: storage_path_unusable とともに終了コード 8 になります (SearchError / 終了コード 4 ではありません。事前チェックがその手前で走ります)。理由は、スタディ URL 中の認証情報が SQLAlchemy の例外トレースに現れ、ログのリダクション処理は dict のキーで秘匿するためそこに届かないからです。URL は user@ を含めずに書き、識別情報は環境から与えてください。PostgreSQL ではユーザーを PGUSER、パスワードを PGPASSFILE / ~/.pgpass で渡します。pymysql はユーザーもパスワードも環境変数から読まないため、mysql / mariadb のスタディバックエンドは学習プロセスが動作している OS アカウントを受け入れる必要があります — それができない場合は PostgreSQL バックエンドかローカルの SQLite パスを使ってください。 |
split.scheme | string | random | random、time_global、または time_user。下記のセマンティクスを参照してください。 |
split.heldout_ratio | float | 0.1 | ホールドアウトするインタラクションの割合。(0, 1) の範囲。ユーザーごとに適用され、切り捨てられます。したがって distinct アイテム数が 1 / heldout_ratio 未満のユーザーは何も寄与しません — ユーザーごとのホールドアウト深度 を参照してください。 |
split.test_user_ratio | float | 1.0 | テスト分割に含まれるユーザーの割合。(0, 1] の範囲。 |
split.seed | int | 42 | 分割のランダムシード (irspack に random_state として渡されます)。これだけでは実行の再現性は得られません — 再現性 を参照してください。 |
parallelism の数値はカタログサイズとともに動きます
parallelism の行にあるアルゴリズム別の数値は、10 万行のフィクスチャ 1 つで測定したものです。そのうち 2 つはアルゴリズム固有の安定した性質ではありません。アイテム数に比例して変わります。DenseSLIM のトライアルのワーキングセットは n_items × n_items の密行列であり、同時に走る Optuna スレッドがそれぞれ自分の分を構築するからです。
| フィクスチャ | アイテム数 | parallelism: 8 での高速化 | ピーク RSS 比 |
|---|---|---|---|
| 10 万行 | 1,000 | 1.39 倍 | 1.57 倍 |
| 100 万行 | 5,000 | 5.49 倍 | 3.59 倍 |
カタログが 5 倍になると高速化は 1.4 倍から 5.5 倍へ、メモリコストは 1.6 倍から 3.6 倍へ動きました。密行列については上の表の比率ではなく、n_items² × 8 × parallelism バイトでサイジングしてください — 5,000 アイテムでスレッドあたり約 200 MB、32,000 アイテムでスレッドあたり約 8 GB です。
逆方向にも同じ注意が必要です。CosineKNN と RP3beta は、別の 10 万行フィクスチャでは上記の 1.84 倍 / 1.89 倍に対して 3.6 倍 / 3.7 倍を記録しました。これらはすべてオーダーの目安として扱い、ホストサイズを決める前に自分のレシピで測定してください。
ヒント — 静かなマシンで測定する
同じ TruncatedSVD の比較は、アイドル状態のホストでは 1.24 倍でしたが、外部から高負荷がかかった同じホストでは 0.98 倍 (効果ゼロ) でした。コアがすでに奪われているときに損をするのは parallelism: 8 の側だからです。忙しいマシンで取った並列度の測定は、効果を過小評価します。
均等分割が予算を無駄にする 2 つの理由
per_algorithm_trials を設定しないと n_trials は均等に分割されます。それがよいデフォルトとは言えない理由が 2 つあります。
予算のスロットは、トライアルが完走してもプルーニングされても消費されます。そしてプルーニングされうるのは IALS だけです。 プルーニングには中間値の報告が必要で、ここで中間値を報告するアルゴリズムは IALS だけです。スロットは study の実行前にアルゴリズムごとに事前投入されるため、プルーニングされたトライアルは再投入されません。そのアルゴリズムのスロットを 1 つ消費して、何も返さずに終わります。IALS: 20、他 4 つを各 5 で測定したところ、IALS は予算 20 のうち 12 構成しか探索できませんでした。他のアルゴリズムはすべて 100% を使い切っています。実際に探索したい構成数より多めに IALS に予算を割り当ててください。
アルゴリズムごとに探索すべき量は同じではありません。 トライアルはサンプラーが探索空間を覆うために必要なものであり、これらの空間は次元で 4 倍の開きがあります。
| アルゴリズム | チューニング可能なハイパーパラメータ |
|---|---|
TopPop | 0 |
DenseSLIM | 1 (reg) |
TruncatedSVD | 1 (n_components) |
IALS | 3 (n_components、alpha0、reg) — features 設定時は設定した側ごとに lambda_*_feature が追加 |
RP3beta | 3 (top_k、beta、normalize_weight) |
CosineKNN | 4 (top_k、shrinkage、normalize、feature_weighting) |
均等分割は、チューニングするものが何もない TopPop に CosineKNN と同じ数のトライアルを渡します。上の実行では TopPop の 5 トライアルが同じ目的関数値を 5 回返しました。毎回まったく同じモデルを再学習して再評価しているからです。TopPop には 1 トライアルだけ与え、残りは使い切れるアルゴリズムに回してください。
分割スキームのセマンティクス:
random— インタラクションをユーザーごとに均一にランダムにホールドアウトします。time_columnは使用しません。schema.time_columnが設定されていても、randomスキームはそれを無視します。time_user— 各ユーザーについて、time_columnでランク付けされたそのユーザーのインタラクションの最新heldout_ratioをホールドアウトします。カットオフはユーザーごとに計算されます。time_global— データセット全体のtime_columnの1 - heldout_ratio分位数での単一グローバルカットオフ。カットオフ以降のすべてのインタラクションはユーザーに関わらずホールドアウトされます。カットオフ後のインタラクションがないユーザーは学習のみになります。
time_user および time_global には schema.time_column が必要です。これらのスキームで time_column が欠落している場合はレシピバリデーションエラーとなり、終了コード 2 で終了します。
ユーザーごとのホールドアウト深度
random と time_user では、ホールドアウトはユーザーごとに計算され、切り捨てられます。distinct アイテム数が n のユーザーは floor(n × heldout_ratio) 件をホールドアウトに寄与します。したがって 1 / heldout_ratio 未満のユーザーは、データセットの規模にかかわらず何も寄与しません。
heldout_ratio | 寄与に必要なユーザーあたりの最小 distinct アイテム数 |
|---|---|
0.05 | 20 |
0.1 (デフォルト) | 10 |
0.2 | 5 |
0.5 | 2 |
重複する (user, item) ペアは分割前に集約されるため、効くのは行数ではなくユーザーの distinct アイテム数です。
注意 — ユーザーを増やしても空のホールドアウトは解消しません
どのユーザーも基準を満たさない場合、分割は空のホールドアウトを生成し、学習は終了コード 4 と "code": "split_error" で終了します。8 インタラクションのユーザーが 4,000 人でも、400 人の場合とまったく同じように失敗します。実際に効くレバーは次のとおりです。
- もっとも深いユーザーについて
floor(depth × ratio) >= 1となるまでsplit.heldout_ratioを上げる — エラーメッセージが、そのデータで成立する最小値を示します。 source.queryまたはソースデータの側でスパースなユーザーを除外し、ユーザーごとの履歴を長く収集する。- 深いユーザーは存在するがバリデーションユーザーとして抽出されなかった場合は
split.test_user_ratioを上げる (エラーメッセージはこの 2 つのケースを区別します)。
cleansing には min_rows / min_users / min_items がありますが、ユーザーごとの最小値はありません。スパースユーザーのフィルタはレシピではなくクエリか上流のデータに置く必要があります。
time_global にはユーザーごとの下限はありません (カットオフは単一のグローバル分位数です) が、ホールドアウトの対象はやはりバリデーションユーザーとして抽出されたユーザーに限られます。
2.1 での動作変更
以前のリリースではすべてのスキームで schema.time_column がスプリッターに渡されていたため、split.scheme: random と schema.time_column を組み合わせたレシピは、ランダムなホールドアウトではなく time_user (ユーザーごとの新しい順) のホールドアウトを暗黙的に受け取っていました。現在は上記のとおり、random は time_column を無視します。
レシピが両方を設定している場合、次回の recotem train は異なる分割を生成し、その結果 best_score / best_params の値も変わります。既存のアーティファクトは再学習するまで影響を受けません。以前の動作を維持するには、split.scheme: time_user を明示的に設定してください。
探索で完了したトライアルが 0 件の場合、学習は終了コード 4 と "code": "no_completed_trials" で終了します。完了したトライアルが全てスコア 0.0 の場合は終了コード 4 と "code": "zero_score" で終了します (per_trial_timeout_seconds が短すぎるか、バリデーションセットが小さすぎる場合に典型的に発生します)。
再現性
split.seed だけでは学習の実行は再現できません。同じレシピ、同じデータ、同じ split.seed で recotem train を 2 回実行しても、best_score と best_params が異なることがあります。
原因は上流の irspack にあります。そのスプリッターはインタラクション行列のユーザー順・アイテム順を ID 文字列の Python set から導出しますが、Python は文字列のハッシュをプロセスごとにランダム化します。そのため set の反復順 — ひいては行列の行/列の並び — が実行のたびに変わり、どのインタラクションがホールドアウトに入るか、ランキングの同点をどう解くかが split.seed とは無関係にずれます。これは Recotem 側からは修正できません。
PYTHONHASHSEED=0 をインタプリタの起動前に設定してください。プロセス内部からは設定できません。
PYTHONHASHSEED=0 recotem train recipe.yamlサポートされている 7 アルゴリズムのうち 6 つについて training.parallelism: 1 (デフォルト) で測定したところ、PYTHONHASHSEED=0 を加えると繰り返し実行が best_class、best_params、チューニングのメタデータで完全に一致し、best_score も 1 ULP 以内で一致しました。設定しない場合、best_score は実行間で約 3% 動くことが観測されており、best_params はまったく別の構成を選ぶことがあります。
危険 — 際どいデータセットでは成功と致命的失敗の間で結果が反転します
ホールドアウトが小さく、1 件のインタラクションが指標を決めてしまう状況では、ハッシュ依存の同点解決がすべてのトライアルをスコアちょうど 0.0 に追い込むことがあり、終了コード 4 と "code": "zero_score" で中断します。ホールドアウトが合計 1 件になる 400 ユーザーのデータで測定したところ、同じレシピ・同じファイル・同じ split.seed: 42 による 10 回連続実行の終了コードは 4 4 4 4 4 4 0 0 4 4 でした。PYTHONHASHSEED=0 での 5 回は安定していました。夜間の CronJob からは、原因不明の不安定な学習失敗に見えます。
ハッシュシードの固定は結果を決定的にしますが、成功させるわけではありません。際どいホールドアウトは際どいままです。本当の修正はホールドアウトに余裕を持たせることです。split.heldout_ratio を上げるか、ユーザーごとの履歴を深くしてください (ユーザーごとのホールドアウト深度 を参照)。
PYTHONHASHSEED=0 は parallelism > 1 では再現性をもたらしません。 Optuna は同時トライアルを非決定的にスケジュールするため、各ワーカーが参照する「すでに完了したトライアル」の集合が実行ごとに変わります。1 つのレシピと 1 つのデータセットで測定したところ、parallelism: 1 の 3 回は同一の best_score を返しましたが、parallelism: 4 の 3 回は約 4% ばらつきました。探索の再現性が必要ならば parallelism をデフォルトの 1 のままにしてください。再現性よりスループットが必要ならば上げたうえで、best_score を固定値ではなく標本として扱ってください。
コンテナ内では、イメージのデフォルトに頼らず実行時に変数を渡してください (docker run -e PYTHONHASHSEED=0 …、あるいは Pod spec の env: に PYTHONHASHSEED を追加)。
探索の再現性はアーティファクトのバイト列とは別の軸です。ヘッダーには trained_at が記録されるため、モデルが同一でも 2 回の実行がバイト単位で同じファイルを生成することはありません。
output
output:
path: ./artifacts/news_articles.recotem
versioning: append_sha # always_overwrite | append_sha (default append_sha)| フィールド | 型 | デフォルト | 備考 |
|---|---|---|---|
path | string | required | アーティファクトの出力先。パスルール を参照してください。 |
versioning | string | append_sha | アーティファクトの書き出し方法。 |
versioning モード:
| モード | 動作 |
|---|---|
always_overwrite | <path> に直接書き込みます。 |
append_sha | <path>.<sha8>.recotem に書き込み、<path> のポインタファイルをアトミックに更新します。サーバーはポインタを経由して読み込みます。 |
パスルール
output.path、source.path、item_metadata.path に適用されます。
source.path および item_metadata.path のパススキームは明示的な許可リストに限定されます: ベアローカルパス (スキームプレフィックスなし)、file://、s3://、gs://、az://、abfs://、abfss://、http://、https://。fsspec のフルレジストリに依存する代わりにスキームを明示的に列挙することで、レシピの内容を経由して未審査のハンドラーにアクセスされることを防ぎます。チェーンされた fsspec プロトコル (:: を含むパス) も拒否されます。http:// および https:// スキームは、同じ設定ブロックに sha256 整合性ピンが必要です。
展開後サイズの上限は強制されません。
RECOTEM_MAX_DOWNLOAD_BYTESが上限とするのは生の I/O バイト数のみです。圧縮された CSV および columnar Parquet ソースは解凍後に生サイズの数倍に膨らむ可能性があり、生成される DataFrame はサイズ制限されません。影響を抑えるにはrecotem trainを cgroup または Kubernetes Pod (メモリ制限付き) 内で実行してください。security — Decompressed-size cap not enforced を参照してください。
output.path は以下のスキームに限定されます: ベアローカルパス (プレフィックスなし)、file://、s3://、gs://、az://、abfs://、abfss://。その他のスキームは拒否されます: http://、https://、ftp://、ftps:// はこれらのプロトコルでアーティファクトの書き込みがサポートされていないため。memory:// はプロセスローカルであり学習実行後に存続しないため。
埋め込まれた認証情報 (s3://AKIA...:secret@bucket/) はすべてのパスフィールドでレシピロード時に拒否されます。
ローカルパスは絶対パスに解決されます。RECOTEM_ARTIFACT_ROOT が設定されている場合、output.path は realpath 解決後にその配下のパスに解決される必要があります (シンボリックリンクによるエスケープは拒否されます)。
各 sha256 ピンがどこで検証されるか
レシピは 2 つの完全性ピン (source.sha256 と item_metadata.sha256) を持てますが、それぞれ別のコマンドで検証されます。両方をチェックする単一のコマンドはありません。
| 一致しないピン | recotem validate | recotem train | アーティファクトの書き出し | serve でのモデルロード |
|---|---|---|---|---|
source.sha256 | 0 | 3 | なし | — (ロード対象なし) |
item_metadata.sha256 | 3 | 0 | あり。署名済み | 拒否される |
| どちらも一致 (対照) | 0 | 0 | あり | ロードされる |
この分かれ方は、どのコンポーネントがどのファイルを読むかに従っています。train はインタラクションを取得しますがメタデータファイルは一切開きません。一方メタデータローダーは validate と、結合が行われるサービングプロセスで動きます。
危険 — 夜間の学習ジョブは改ざんされたメタデータに気づきません
item_metadata.sha256 が一致しなくても train は成功し、書き出されたアーティファクトは有効な HMAC を持ちます (recotem inspect は HMAC: OK と表示します)。学習パイプラインの中に不一致を知らせるものはありません。拒否が起きるのは後段のサービングプロセスです。そのレシピは loaded: false で登録され、動詞は 503 を返し、/v1/health は degraded を報告します (他のレシピは配信を続けます)。/v1/health/details または recotem_artifact_load_failures_total でアラートしてください。
注意 — recotem validate は学習データの完全性ゲートではありません
validate はメタデータのピンをチェックしますが、ソースのピンはチェックしません。ソースのピンはフェッチ時に検証され、そこに到達するのは train だけだからです。validate だけを実行する CI ステップは、改ざんされたインタラクションデータに対してグリーンになります。 公開前に両方のピンを強制したい場合は validate と train の両方を実行してください。それぞれが自分の担当分をカバーする唯一のコマンドです。
環境変数展開
構文: ${RECOTEM_RECIPE_VAR}。プレフィックス RECOTEM_RECIPE_* に一致する変数のみ展開されます。マッチングは大文字小文字を区別しません (大文字に変換された名前がプレフィックスとブラックリストに対してチェックされます)。recotem train --env-var KEY=VALUE (繰り返し指定可能) を使用して、シェル環境にエクスポートせずに追加の値を注入できます。KEY は RECOTEM_RECIPE_ で始まり、ブラックリストチェックをパスする必要があります。例: recotem train recipe.yaml --env-var RECOTEM_RECIPE_DATE=20260501。
ブラックリスト (プレフィックスに関わらず展開されない): 正確な名前 RECOTEM_SIGNING_KEYS および RECOTEM_API_KEYS。AWS_、GCP_、GOOGLE_、AZURE_、ALIYUN_、ALICLOUD_、OCI_、IBM_、DO_、HCLOUD_、DIGITALOCEAN_ で始まる名前 (AWS、GCP、Azure、Alibaba Cloud、Oracle Cloud、IBM Cloud、DigitalOcean、Hetzner Cloud のクラウド認証情報プレフィックス)。SECRET、PASSWORD、PASSWD、TOKEN、KEY、AUTH、BEARER、CRED、PRIVATE という部分文字列を含む名前 (全て大文字小文字を区別しない比較)。
*KEY* の部分文字列マッチは意図的に広く取られています — 大文字に変換した名前に部分文字列 KEY (アンダースコアの境界なし) が含まれる変数は拒否されます。これには RECOTEM_RECIPE_PARTITION_KEY、RECOTEM_RECIPE_APIKEY、RECOTEM_RECIPE_KEYBOARD が含まれます。KEY を含まない名前を使用してください (例: RECOTEM_RECIPE_PARTITION_COLUMN)。
展開は query または query_parameters という名前のキーの内部では、ネストの深さに関わらず (つまり source 配下だけでなく) 決して行われません。source.path、output.path、item_metadata.path を含む他のすべての文字列は展開されます。
プレフィックスとブラックリストの相互作用
RECOTEM_RECIPE_ プレフィックスチェックは変数名全体に適用されます。ブラックリストの部分文字列ルールは (RECOTEM_RECIPE_ の後の) テール部分にのみ適用されます。例えば RECOTEM_RECIPE_GCP_PROJECT はプレフィックスチェックをパスします。GCP_* ブラックリストプレフィックスルールはブロックしません。そのルールは大文字に変換した形式が GCP_ で始まる名前にのみ一致するためです (例: GCP_SOMETHING)。変数 RECOTEM_RECIPE_GCP_PROJECT は RECOTEM_RECIPE_ で始まり、GCP_ では始まりません。examples/ga4-bigquery/ レシピはこのパターンを正当に使用しています。ただし、名前に KEY、TOKEN、SECRET、または他のブラックリストの部分文字列 (大文字小文字を区別しない) が含まれている場合はブロックされます。
展開は 1 パスで YAML ロード時に 1 回実行されます。エスケープ構文はありません (YAML 内のリテラル ${...} は変数名がプレフィックスチェックに失敗しない限り保存できません。失敗するとエラーになります)。デフォルト値構文はサポートされていません (${VAR:-default} はサポートされておらず、リテラル名 VAR:-default を展開しようとします)。展開された値はさらなる ${...} 参照の再スキャンは行いません。
欠落、不正な形式、またはブラックリストに載っている変数は RecipeError (終了コード 2) を発生させます。エラーメッセージには変数名が含まれますが、その値は含まれません。
レシピディレクトリのロード
recotem serve --recipes <dir> および load_recipes_directory() は <dir> の直下の *.yaml ファイルのみを列挙します (再帰なし)。サブディレクトリは無視されます。各レシピファイルは realpath 解決後にディレクトリ内に留まる必要があります — 外部を指すシンボリックリンクは拒否されます。
name フィールドの重複処理は呼び出し元によって異なります:
recotem train/load_recipes_directory()(厳格): 2 つのファイル間でnameが重複すると即座にRecipeErrorが発生し、ロード全体が中断されます。recotem serve/load_recipes_directory_lenient()(寛容): 最初にロードされたファイルが優先され、同じnameを持つ後続のファイルはスキップされ、recipe_duplicate_name_skipped警告が構造化ログに出力されます。配信プロセスは残ったレシピで継続します。
完全な例
name: news_articles
source:
type: bigquery
query: |
SELECT user_pseudo_id AS user_id,
(SELECT value.int_value FROM UNNEST(event_params) WHERE key='article_id') AS item_id,
TIMESTAMP_MICROS(event_timestamp) AS ts
FROM `proj.analytics_123.events_*`
WHERE _TABLE_SUFFIX BETWEEN @start_date AND @end_date
AND event_name = 'select_content'
query_parameters:
start_date: "20260401"
end_date: "20260507"
project: my-gcp-project
schema:
user_column: user_id
item_column: item_id
time_column: ts
cleansing:
drop_null_ids: true
dedup: keep_last
min_rows: 5000
min_users: 100
min_items: 50
item_metadata:
type: parquet
path: gs://my-bucket/items.parquet
fields: [title, category]
on_field_missing: error
training:
algorithms: [IALS, CosineKNN, TopPop]
metric: ndcg
cutoff: 20
n_trials: 40
timeout_seconds: 1800
split:
scheme: time_user
heldout_ratio: 0.1
seed: 42
output:
path: gs://my-bucket/artifacts/news_articles.recotem
versioning: append_sha